新曲「メイプルシロップ」リリースしました
どうも、AETA(イータ)です! 暑い日が続きますねー!
実は、先々月から引っ越しを検討していてずっと探してたんですが…
ようやくいい物件が見つかりまして、じゃぁ仮押さえしときますねーってことで。
で、今入居している不動産屋さんに退去予定の連絡したら、家賃を大幅に下げましょう(なんと1万6千円の値下げ!)という話になりまして…
結局、引っ越しせずに住み続けることになりましたw 考えてみれば築30年だから相場相応の家賃になっただけなんですが、もっと早く家賃交渉しておけばよかったなーと。 ちなみに引越し先予定だった物件は3口のIHコンロだったので、夏場の料理の暑さからも五徳の掃除からも逃れられそうで、ちょっと楽しみにしてたんですけどねw
あと、今住んでいるアパート、寝室の窓際に木が植えられていて、夏は蝉が大量発生して早朝から大合唱なんですよねー。 安眠が迎えられると期待してたんですが…
まぁ、引っ越し前提に不用品をかなり処分出来たので、よしとしましょう!
さて、今年もこの季節がやってきましたね!
そう…KarenT 様の恒例企画「初音ミク 12th Anniversary」でぃっす!
今回も仕事のデスマーチなタイミングと見事にドンピシャで重なりましたが、無事にリリースすることが出来ましたぁぁぁぁあ!うぉぉぉぉぉぉお!
う~ん…どの曲も素敵だぁ!
アタクシは『メイプルシロップ』っていう曲で参加してます!キラッ☆ 上の KarenT 様によるクロスフェード動画でも一部試聴可能ですが、もうちょっと聴いてみたいなーって方のために、今回は宣伝動画も作っちゃいました!
どーん!
AETAによる渾身のエレクトロポップを君の鼓膜にお届けっ! ジャケットデザインは『アイアイデンデンティティ』でもお世話になった、いちのせさんにお願いしました! か、かわいぃ…(語彙力) タイトルロゴのメイプルシロップ感が…ヤバい(語彙力)
いちのせさんって作風的には個人的にロックな印象が強かったんですが、いちのせさん主催の「ジトメ倶楽部」のグッズを購入させていただいて、めちゃくちゃポップじゃん!ってことで、今回もお願いさせていただく運びとなりました!
さて、今回の曲ですが、KarenT 様から企画のご連絡を頂いた時点では、まだ何も方向性が固まっていませんでした。
ミクさんといえば、やはりキャッチーでポップな曲!
とはいえ、自分的には王道路線で作ってしまうと予定調和な陳腐化しやすいものに落ち着いてしまうのでは、という懸念がありまして…
実際にいくつか作ってみたのですが、どれもしっくりこないままお蔵入りとなったこともあって、意識的に避けてるところがありました。
そうこうしているうちに、締切も迫り始め、とりあえず何か作ろうってことで、手元にあった曲のモチーフとなるストックから発展させて、ある程度まで作ったんですが…
ゴールが曖昧な気がして何か違うな、と。
たとえ満足いかなくても最後まで作り切るのが大事!ってよく言われますが、それはある意味正しくもあり、間違っているとも思うんですよね。 やっぱり作品として一旦外に出てしまうと、時間が経っても聴き返す度に満足出来ていなかったことがずっと小骨のように心に引っかかって思い出されてしまうんですよ。 というわけで、仕切り直しじゃいっと!
そんなとき、本当に作りたい曲って何?と改めて自問自答すると、ミクさんから答えが返ってきたんです。
「キュートでポップな曲を私に歌わせたいんでしょ?」
「完成するかどうか、満足出来るかどうかを悩む前に作っちゃえばいいじゃん!」と。
背中を押されるような気持ちで再びストックを漁っていると、4年近く前にエレピだけのイントロを作ったデモ曲がありまして。聴き返してみると、お?なかなかいいじゃん!ってことで。(脳内でミクさんと顔を見合わせてうなずく) そのイントロだけの曲が今回ご試聴いただいた『メイプルシロップ』の原型となります。 思いついたアイデアは片っ端からなるべく形にして残すようにしてたんですが、完成できなくてもやっておいて良かったぁぁぁ!
で、なぜ『メイプルシロップ』なのかっていうと… メイプルシロップが大好きだからです!!!
(高くてメイプルシロップ風味のシロップしか買えないけど…)
これが上手く曲に発展出来なかったら、もう今回は時間的にも参加を諦めるしかないな、と腹をくくることにしました。
そこからが、早かったですねー!
多分、最初の推進力になったのは、バックで終始鳴っているリズムのサウンドですね。
骨組みとなる基本のリズムがビシッと決まると気分も自然と盛り上がります!おぅいぇー! 元はシンプルな16ビートの刻みのドラムパターンなんですが、切り貼りしてリズムを組み換え、Glitch というエフェクトでピッチを上げながらリトリガー再生 + パンやリバース再生を加え、さらに Touch Wah で全体的にうねりを加えました。「ぶしゅるるる」って音が移動したり「ひゅっ」っていう音が鳴っているのがその部分です。
今回使用した Glitch はフリー版の Ver.1.3 です。正式バージョンも購入済みなんですが、フリー版のほうがシンプルで使いやすいんですよねー。バグるけどw
あ、ちなみに『lights and shadows』のシンセのリフのピッチが「ギューン」って下がるところでもこれを使ってました。
さて、イントロのエレピとリズムが固まったところで、Aメロはストレートにイントロのエレピを生かした流れにしようと。
次は Bメロにフックを効かせたいってことで、リズムはブレイクっぽいキメと、これに合わせるコードも経過音を中心にしてちょっとひねってみようかと。 まぁ、自分が聴いてて飽きちゃうから素直に作れないんですw これが個性なのかどうかは分かんないんですけどね。
イントロから Aメロ、Bメロと明るい雰囲気のままだと面白みにかけるので、サビに行く前にさらに一工夫して一旦マイナー調に落としたいなと。
サビはその流れを受けて、メジャーとマイナーの中間をふわふわさせるようにしてみました。 シンセで入れたメロディーも主音を避けて浮遊感を持たせるようにしたり。部分的に「おっ?」と思わせるタイミングでコードも外してみたり。
こうやってざっとイントロからサビまでが通して聴ける状態になったので、いちのせさんにデモを聴いていただきまして。イラストのイメージを固めるために歌詞が必要とのことでしたので、一気に書き上げました!(実際にはミクさんの鼻歌言葉を書き留めるような感じでしたが)
ちなみに 2番の Aメロで歌詞に沿った生活音が入ってますが、あれって元々は遊びで偶然入れたものなんですよね。コイン転がす音とか。でも、これが元になって 2番の歌詞がつるつるっと出来たという。ほんと偶然が呼び込んだ奇跡だなって自分でも思いますw
そうこうしてるうちに、いちのせさんからラフ案をいただき、お願いしてもう一案描いて頂いたところで、あまりのキュートさに「これは負けてられん!」と。
こういうのってコラボならではの醍醐味ですよね。
そして一通りアレンジが終わっていよいよマスタリング!となったわけですが、この時点で残り一週間!ヤバい! というのも、アタクシ、マスタリングがあまり得意ではなく、場合によっては一ヶ月くらいかかっちゃうことがあるのです…
しかし、今回は違いました!人類の英知に感謝…
ちなみにマスタリングに使ったものは以下の通りです。
まずは Greg Wells MixCentric です。エンハンサー的にメリハリつけてダイナミクスによって音像を前に出すために初段に入れました。音作りに使うのがメインなので、GR (Gain Reduction) はうっすら点灯する程度。でもこれだけで効果絶大!
続きまして…
HIKU です。どういった意味なのかはよく分からない妙な名前ですが…これは低域の音像を広げず、中高域のみ音像を広げるために入れてます。エキスパンダー的に音量を上げることも出来るのですが、ここでも音作りとして使用しているので、ON/OFF で音量が変わらない設定にしています。
そして…
はぁい、皆さん大大大好き!Ozone 8 ですー!
マスタリングエフェクトに関しては色々と渡り歩いた結果、これに落ち着いております。
とりあえずプリセットの
General Clarity ってやつを選んで上手くいかなかったら、ミックスや EQ を根本的に見直したほうがいいです。親切にも「入力を -20~-12dB RMS、ピークで -6~-3dB に調整すると最適な効果が得られるよ」って書いてくれているのできちんと守りましょう。多少オーバーロード気味でも持ちこたえてくれますがw
というわけで、今回は新曲『メイプルシロップ』の制作過程などについてご紹介させていただきました。曲を気に入ってくださればもちろん嬉しいのですが、曲をきっかけに作曲に少しでも興味を持っていただければ幸いです。
そして曲を気に入ったら…是非ダウンロード購入お願いしまぁぁぁす!(懇願)